北海道車中泊の旅日記・04 利尻で、ペシの歓迎を受ける

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04 利尻で、ペシの歓迎を受ける
8/23(水)~24(木)利尻島・礼文島

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利尻島に到着!! いや、いい天気である。
着いたのがちょうど昼時だったので、フェリーターミナルの目の前にある「さとう食堂」で昼ごはんにした。最初はりきって利尻・礼文で有名なウニ丼を食べようかと思っていたが、ここはウニが大事な観光資源とあってお値段5000円。高い。さすがに昼ごはんに5,000円は奮発しすぎだ。
ウニは利尻・礼文で食べるより、稚内で食べる方がお値段的にお得という話になり、ウニ丼はお預けとなった。
というわけで結局頼んだのはまたラーメン。私はせっかくなのでちょっとだけ贅沢なラーメンをいただいた。ほかの二人は利尻らしく昆布ラーメンを食べていた。

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ラーメンを食べ終わるともう14時近かったので、さてどうするかという話になる。
というのも3人とも、利尻島に何があるのかほとんどチェックしていなかった。私が調べていたのは利尻島最大の目的、利尻山くらいだった。
あとは何があるんだ、利尻島・・・・と思いつつふと窓の外を見ると、なんだかかわいらしい丘みたいなのが港の近くに見える。あれは何だ!と、行ってみることにした。
利尻島のフェリーターミナルでもらったパンフレットを見たら、名前は「ペシ岬」というらしい。なんとかわいい名前!高さ100m足らずくらいだが、見晴らしがよくてとてもよい場所だった。

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3人ともこのペシ岬を大いに気に入り、山に登っている人たちはペシが見えたら騒ぎ、チャリに乗っている人は橋からペシが見えたら写真を撮り、最終日の朝にはラストペシ、と称してみんなで登ったのであった。
ペシ、かわいい。。。(ちなみに利尻山のポジションはイケメン。)

ペシ岬を堪能した後は、まだチェックインまで時間があったので車でぐるっと利尻島を回って観光することにした。国立公園の「オタトマリ沼」は、最初そんなに歩くつもりはなかったのに、歩き始めたら意外に長くてしかももう後戻りできなくなった。一周した後、ソフトクリームをみんなで食べた。利尻昆布やがごめ納豆など、最初のお土産もここで調達した。もう少し青空で利尻山の雲がなかったら、沼に利尻山が映っているシーンが見られたらしい。
沼を堪能した後は、アザラシがいるという「仙法志御崎公園(せんぽうしみさきこうえん)」へ。

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私は礼文島の時のように、遠浅に自然のアザラシがいるのを想像していたんだけど、ここでは天然の岩のいけすのようなところでアザラシが飼われていた。
私たちが近づくとすすーっと寄ってきてかわいかったけど、餌をくれないとわかるとさーっと泳いでいってしまった。奈良の鹿のようでわかりやすい。

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礼文島をドライブしていたら発見した、遠浅でくつろぐ自然のアザラシたち

大体ぐるっと島をまわったら、頃合いの時間になってきたので今回3泊するゲストハウス「利尻ぐりーんひる」へ向かった。
予約時は大部屋の料金だったが、チェックインしてみたらたまたまその女性限定の部屋が3人部屋で、3人グループだった我々は予期せず普通の個室となった。快適である。
3泊は結構長いのでラッキーだった。

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寝床は壁で仕切られていたので、適当に決める。

セイコーマートで食料を調達してきて、ダイニングでみんなで食事した。
この宿は家庭科室のような大きなキッチンがあって、電子レンジはもちろん、ガスコンロやお皿なども自由に使っていいので、簡単な料理ができてよかった。
私はこの日は、翌日の利尻山登山に備えてがっつりお好み焼き♪と思いきや、実は中身が全部キャベツのお好み焼きだったため、超ヘルシーな夕食となった・・・
明日大丈夫だろうか。
天気予報がとても微妙だが、とりあえず登山に向けて準備し、就寝。
早朝起きたときの天気で決めよう、という話になった。
昼間は晴れていたのに、もうこの時には雲が出ていて星は見えなかった。

翌朝24日。朝の3時半に起きた時点での天気予報で決めよう、と話していたが、3時半に起きたら窓の外を見なくてもわかるくらいの豪快な土砂降りだった。
その後30分くらい寝ながら待っていたけど、雨はやむ気配なし!
さすがにこの土砂降りの中登るのはきついわ、というわけで「今日は中止!!皆の衆、寝るぞー!」という掛け声のあと、みんななんだかんだで8時まで爆睡。
8時に起きてもまだ雨が降っていたので、登山前に食べる予定だったそれぞれの朝食を、宿でコーヒーと一緒に取ることにした。 コーヒーで一息つきながら、「さて、この日どうするか・・・。」
利尻島は島の1周50kmくらいの小さな島なので、大体のところは昨日車でまわってしまっている。
そんな中、「やっぱり礼文に行ってみようか?」というユリコさんの鶴の一声で急きょ礼文島に行くことに決定した。
礼文島行きのフェリーは昼発の便しかなく、さらに今日中に利尻に帰ってくるには17時の便に乗らなければいけない。実質、礼文島で活動できるのは2時間程度。
となると車を借りるのももったいないし、チャリで回るには時間が足りない、というわけで港から比較的近い桃岩展望台のトレッキングコースを短時間で楽しむことにする。

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礼文島に到着したのは遅めの昼。
礼文島で去年食べた「炉ばたちどり」のちゃんちゃん焼きが忘れられなくて、お店にいそいそ行ったらなんと入口の引き戸に「臨時休業」の文字が・・・・ガーン・・・・・・・(札が下がっているのが見えて思わず駆け寄ってしまった) しょうがないからラーメンでも食べるかと、近くの食堂「さざなみ」に入ったのもつかの間、出てきたおじちゃんから「ラーメンの麺がない」と言われる始末。二度めのガーン。
私はちゃんちゃん焼きに後ろ髪ひかれていたので、ほっけ焼き定食を注文した。
ほっけ丸ごとボリューム満点でおいしかった!(が、これが後々ちょっとした尾を引くことに)

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トレッキングはと言えば、天気も回復してきて、目標通り桃岩展望台にもたどり着いて(時間がなかったので、難しそうだったら途中で引き返す予定だった)よかった。 何より、私は去年この同じ道を前後左右霧でほとんど見えない中歩いていたので、正直同じ道を歩いているとは思えなかった。
急いで港に戻り、お土産でちゃんちゃん焼きセットを売店で買い込んで利尻へ帰る。約40分で隣の島へ着く。フェリー代金も800円くらいで、これは少し長距離のバスみたいな感覚だ。
利尻に着いてから宿に戻り、またセイコーマート(略してセコマもしくはセイコマ)で晩ごはん用の食料を調達した。
私は礼文での昼ごはん、ほっけ焼き定食がかなり胃にもたれていたので、みんなでゆでたトウモロコシとか枝豆とか、そんなもんだけを食べていた。
まだ翌日の天気予報は微妙だったけど、今朝よりはマシかもしれない、ということで明日は利尻山に登れるラストチャンス!と決意し、就寝。

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